GPSは、ノースアップで行こう!

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 最近の車になくてはならないのが、GPSシステム。タクシーにも結構ついている。
 タクシーの運転手さんの世界、いわゆる「プロフェッショナル」が減って、道をうろ覚えで運転している人がすごく多くなってきているから、コイツは便利なツールではある。
 たいていのGPSが「ヘッドアップ」という、自分の車の向きを中心に表示する設定、つまり常時クルマの進行方向が上向きに設定されているのが、デフォルト設定になっている。
 しかし、しばらく使って気がついたが、その設定だと、いま自分が東京全体のどのへんにいるか、さっぱりわからなくなるし、地図もぜんぜん覚えない。

 それは当然な結果で、ヘッドアップになると、自分の車のアイコン(カーソル)は上を向いたまま、地図の方がくるくる回るようになっている。つまり、どっちが北でどっちが東なのか、まったくお構いなしで、ただ「今はどっちに曲がればいいのか」がわかりやすくなる。
 運転している友人に聞いてみると、ヘッドアップの方が運転しやすいじゃないか、という意見も多い。
 それは確かに「そのとき、そのとき」ではいいだろう、右折や左折も見たままに従えばいいのだから、まあ当然だ。ただ、この状態では何年運転しようが、地理的なセンスは身につかない。

 地図と同じような「ノースアップ」にすると、北から南に下っている場合は、矢印が下向きになるので、左右に曲がる向きが逆になるが、しばらく使っていると慣れるし、エリア全体のどの幹線を、どの向きで自分が走っているのか、明確になる。
 だから、GPSは、地図と同じ「ノースアップ」で使うのを強く推奨したい。
 でも、時代は「そのとき、そのとき」で良ければいいじゃん、全体の中で自分がどういう位置にあるかなんか気にするな、自分さえ良ければOK、という風潮だ。
 それでも、「最初は慣れないが、経験するにしたがって全体が見えてくる」という方が、筆者は好きだ。


日時: 2008年03月13日 10:58 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)


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